どこの国に留学中の方でも、日本に居る方でも、みなさん知っているでしょう、先週金曜日のパリでの悲劇を。
フランスを愛していて、しかも今パリに居る身として、いろんなことを思わずには居られません。
悲しみで溢れた週末が開け、パリの街は、いつもとさほど変わらない日常が続けられています。
万が一に備え、週末のバイトが私は自宅待機になりましたが、昨日から学校もいつも通りに授業が進められています。
今日は今までと同じ様に、学校の後にバイトにもいってきました。
私はその日、20時にバイトが終わってから家に帰り、
本を読みながらゆっくりしていた日付も変わる頃。
クラスメイトから一通のメールが。
こんな時間に何だろう?と思い、メールを開くと、
『大丈夫!?テロの近くにいなかった?』
思わず目を疑う単語が。しかも複数形!?
家にテレビはないので、ネットで即座に情報収集。
次々に更新される情報は、どれも目を疑うような悲しい速報ばかり。
『1月のシャルリーエブドの時とは様子が全然違う!だって無差別じゃん。。』
これからパリの街がどうなるのか、不安でいっぱいになりながら夜を過ごしました。
ちょうど今日の授業で、この同時テロについての事で、みんなでいろいろと話すことに。
もちろんみんなそれぞれショックを受けていますが、私たちに選択の余地はなく、日常を続けて行くしか無い。
テロは恐ろしいけど、だからと言って今までの生活を奪われるなんて許せない。
そういった話を皆でしました。
テロが怖くないかって言ったら、そりゃあ怖いです。
ハッキリ言って、パリの街角でテロを起こそうと思えば、簡単に起こせてしまうだろうとすら思います。
今回のテロだけで終わる可能性の方が少ないでしょう。
日本も狙われてないわけではないと言われていますが、日本よりパリの街で次が起こる可能性の方が高いのは間違いないと思います。
でも日本に居たって、例えばテロじゃなくても、何かのアクシデントや交通事故で命を落とす事はあり得るし、急な病気で明日死ぬ事だって、生きてる以上あり得るわけで。
パリに居て、万が一、次のテロが起きて、それに巻き込まれたら。
悲しいけどそれが私の運命だったのだと受け入れてね、と両親には伝えてあります。
もちろん、今回のテロで亡くなった方々とその家族、親しい人たちを想うと、いたたまれない気持ちです。
フランス人じゃなくても、パリに住む1市民として、パリの街でこのような惨事を引き起こしたテロリスト達には怒りを憶えます。
美しい面だけでは決してないパリだけど、やっぱり美しい街だから。この街が好きだから。
絶対の安全などないけども、この街が少しでも早く落ち着いていくことを願ってやみません。
ただ、フランスもシリアへ空爆を始めた9月、『またテロが起きるんじゃないか…』と私は不安を憶えていたのも事実です。
フランスだけではなく、様々な国が中東諸国の問題に介入していることに対して、思うことは色々あります。
ただの綺麗ごとの理想に過ぎないかもしれませんが、、
この世界から兵器というものが無くなって、武力を持って人と人が争う事がなくなればいいのに。
ただただ、私はパリの地でそれを願っています。
今この瞬間を生きていることに感謝をしながら。