フランス語の数の数え方がちょっと変わっているのは、割と有名なオハナシ。
1〜16(un~seize)までは、それぞれ独立した名前を持つ。
英語で言う所の1〜12(one~twelve)みたいな感じ。
17、18、19に関しては英語と違い、10が後ろにくっつくのではなく、前に来ますが、英語の-teenを付けるのと同じ感じ。
20台も20を表す単語は固有の名前だけど、1以外は、その"20という単語+2〜9までの単語"を組み合わるので、日本語の"にじゅうに、にじゅうさん…"と同じ感覚。
1に関しては、"20と1"という言い方。
そして30台〜60台までは"何十足す2〜9"と規則的。なんじゅう1を除ければ日本と同じ10進法。
ところが、70台からおかしくなる。
70=60+10、71=60+11、72=60+12…
80台になると、
80=4×20、81=4×20と1、82=4×20+2…
90台は
90=4×20+10、91=4×20+11、92=4×20+12…
慣れるまでは複雑極まりない!!!
70台からも、60台までと同じ様に10進法でシンプルにいけば良くない?と思いますよね。
フランス語圏のベルギー人とスイス人、カナダのケベック人はこの考え方。
そう、前回の記事で書いた、ベルリンの街でフランス語圏のスイス人の子と電話番号を交換していたとき。
彼女『ノノンテアン…』
私『えっ?』
彼女『あ、そうだ。フランス人式だと数え方違うよね、91だよ!』
フランス式の"キャトルヴァン…"より、"ノノント…"の方が分かりやすいし、響きも可愛い…!
英語とも違うし、何より10進法で数える日本人からしたら、フランス人の数の数え方って面倒だな〜と思いきや、他の言語にも複雑な数え方がありました。
ドイツ語は20台からは、1の位が先にくると言う!!(驚)
21=1と2×10…みたいな。
10進法だと最初の数字で何十なのか、すぐに頭に数字が浮かび始めるけど、ドイツ語は最後まで聞かなきゃですね。
そしてデンマーク語。
ドイツ語のように、20〜40台は1の位が最初に来て、50台がおかしくなる…
51=1と2.5×20 !?!?!?!?
71=1と3.5×20 !?!?!?!?!?!?
半数混ぜて数える由来が気になるけど。。
母国語の数え方は自然に身に付くから、デンマーク人にとってこれが当たり前であり、10進法の方が違和感を覚えるのだろう。
各言語の数体系がまとめられたサイトを参考にさせて頂きました。
『思索の遊び場』世界の言語の数体系
http://www.sf.airnet.ne.jp/ts/language/numberj.html
やっぱり異なる語学と文化は興味深い。
"常識"なんてものは、人類間に存在しないのかも。