2016年1月8日金曜日

95=4×20+15 数え方の話



フランス語の数の数え方がちょっと変わっているのは、割と有名なオハナシ。

1〜16(un~seize)までは、それぞれ独立した名前を持つ。
英語で言う所の1〜12(one~twelve)みたいな感じ。
17、18、19に関しては英語と違い、10が後ろにくっつくのではなく、前に来ますが、英語の-teenを付けるのと同じ感じ。


20台も20を表す単語は固有の名前だけど、1以外は、その"20という単語+2〜9までの単語"を組み合わるので、日本語の"にじゅうに、にじゅうさん…"と同じ感覚。
1に関しては、"20と1"という言い方。

そして30台〜60台までは"何十足す2〜9"と規則的。なんじゅう1を除ければ日本と同じ10進法。

ところが、70台からおかしくなる。

70=60+10、71=60+11、72=60+12…

80台になると、
80=4×20、81=4×20と1、82=4×20+2…

90台は
90=4×20+10、91=4×20+11、92=4×20+12…


慣れるまでは複雑極まりない!!!
70台からも、60台までと同じ様に10進法でシンプルにいけば良くない?と思いますよね。
フランス語圏のベルギー人とスイス人、カナダのケベック人はこの考え方。
そう、前回の記事で書いた、ベルリンの街でフランス語圏のスイス人の子と電話番号を交換していたとき。

彼女『ノノンテアン…』
私『えっ?』
彼女『あ、そうだ。フランス人式だと数え方違うよね、91だよ!』

フランス式の"キャトルヴァン…"より、"ノノント…"の方が分かりやすいし、響きも可愛い…!


英語とも違うし、何より10進法で数える日本人からしたら、フランス人の数の数え方って面倒だな〜と思いきや、他の言語にも複雑な数え方がありました。

ドイツ語は20台からは、1の位が先にくると言う!!(驚)
21=1と2×10…みたいな。

10進法だと最初の数字で何十なのか、すぐに頭に数字が浮かび始めるけど、ドイツ語は最後まで聞かなきゃですね。

そしてデンマーク語。
ドイツ語のように、20〜40台は1の位が最初に来て、50台がおかしくなる…

51=1と2.5×20   !?!?!?!?
71=1と3.5×20   !?!?!?!?!?!?

半数混ぜて数える由来が気になるけど。。
母国語の数え方は自然に身に付くから、デンマーク人にとってこれが当たり前であり、10進法の方が違和感を覚えるのだろう。

各言語の数体系がまとめられたサイトを参考にさせて頂きました。
『思索の遊び場』世界の言語の数体系
http://www.sf.airnet.ne.jp/ts/language/numberj.html


やっぱり異なる語学と文化は興味深い。
"常識"なんてものは、人類間に存在しないのかも。









2016年1月6日水曜日

英語の重要さ



昨日のベルリン旅行の続きみたいになりますが。
今回の滞在で改めて感じた事。


やっぱり英語は出来た方がいい。


いや、既にフランス国内でも何回も感じていたけど、逃げていただけ…



英語が母国語の人が多いのは勿論だけど(ウィキペディア参照。思いの外フランス語ネイティヴが少ない…)、
英語以外の言語が話される国に行ったら、あるいは母国語が違い、共通する言語もない者同士で会話することになったら。
やはり使われるのは英語。


ヨーロッパで出会う人々は、英語が母国語じゃなくても、それなりに英語が出来ちゃう人ばかり。
なぜ?って思うのは日本人だからでしょうか。。


英語は元々旅行会話ぐらいしかできなかったのが、更にもう相当ひどいレベルに落ちてしまった。
その分フランス語なら!とは思うけど、相手がフランス語分からない人ならそんなの何にもならない。

フランス語を学んでいることに悲観的になっているわけじゃないけど。
かつてのフランス語は各国の貴族が学ぶものとされた時代はとっくに終わったけど、まだまだ国際語としての効力に影響はしているし。


今回ベルリン滞在の中で、フランス語を喋れる機会も意外にありました。

その1:友達の同居人カップル
ドイツ人だけどパリで大学に行った人だよとは聞いていましたが、お互いフランス語で問題なく会話できて楽しかった。
そしたらなんとその彼女もエラスムス(EU圏の大学同士での交換留学制度。映画スパニッシュアパートメントでも出てくる。)によってフランスで学んだ事があり、彼氏ほどではなくても、フランス語で会話が問題なくできた!



その2:カナダ人の2人
英語圏のカナダ人2人は、学校で必修でフランス語を勉強した為、今も少しはフランス語を使える様で。
文法とかまでしっかり出来るわけではないけど、言いたい事は分かるし、こっちが話す事もだいたい汲み取ってくれた。



その3:友達と別れて一人でとある美術館を目指しているとき
駅からの道が分からず、交差点で横に居た女性にヘタクソな英語を駆使して聞いた所。
彼女もドイツ人じゃないし、今日来たばかりなのよーと言うので、どこから来たのかと聞くと、なんとフランス語圏のスイス人!
もうそっからは、その偶然に興奮しながらフランス語で話しました。
そして彼女も一緒に美術館を回り(!)、連絡先まで交換して別れました。


その3に関しては完全に自分の運の良さだけど笑、日本語じゃ会話できない相手とも、フランス語が出来ることでコミュニケーションがとれたと言う事実も。


…あれ、結局私はフランス語が一番好き!というオチになりかけましたが、英語の復習しなきゃなぁ〜と。
2016年の抱負に強制追加しようと思います。


でもさ、日本語が母国語の人にとって、両方を忘れる事無く覚えているのってハードル高くないですか?
フランス語覚える分、英語力は落ちて行く。
って言うのは、やっぱり言い訳か。











2016年1月5日火曜日

ベルリンからパリへ、ただいま。


あけましておめでとうございます。
2016年も既に丸5日が過ぎようとしていますね、早い。

年末年始の6日間は、ドイツのベルリンに住む日本人の友達に会いにいっていました。
去年は日本に一時帰国していたので、未だかつてフランスの地で年を越した事がない。笑



ドイツは1年以上前にも、2つの都市には訪れた事があります。
ハンブルクとケルン。
どちらも素敵な街でしたが、実はあまりドイツという国や文化には興味がなく…その友達がいなかったら再びドイツへ訪れる事もなかったかも。


さて、ベルリンは年始の最高気温マイナス7度と言う極寒!!
(ベルリンの人々曰く、これは普通じゃないらしいのだけども。)
もはや痛みを感じる寒さ!!


そんなベルリンの街は、モダンさと、あの東西を分割した壁もしかり、それ以外にも残っている歴史物が混ざり合う街で。
道が広くて、新しいビルも多いから、ふと東京にもありそうな景色もあるなぁと思ったり。
当たり前だけど、オスマン様式の建物が立ち並び、新しい建物なんて圧倒的に少ない、パリのそれとは違う景色が新鮮でした。

中心部には、日本のルミネやお洒落エリアにあるようなカフェが真似しているような、モダンでお洒落なカフェもあちらこちらに。
外食に関して言えば、パリよりぜんぜん安い!
一皿料理を7、8ユーロでも食べれるなんて。
パリだと最低14ユーロぐらいするのに。パリの物価高は本当に行き過ぎてないですか?




ただ、友達に混ぜてもらったパーティでとある日本人の方に聞きましたが、ドイツ国内は今なお東西の格差や違いが残る複雑な国なのだと。
そしてベルリンに関して言えば、首都であるのに西側に比べて仕事も大きな企業もなく、経済の中心ではないようです。
EUの中で一番の経済力を誇るドイツ、そんな複雑な国なのだとは知らなかったので、とても興味深いお話でした。

気温マイナス4度の中、ベルリンの壁



それから。今回の旅行で痛感した事。
そもそも日本以外のフランス国外を旅行するのがとても久々だったけど、もう本当に自分の英語力が悲惨。。
色んな国籍の方が集まってたパーティにも混ぜてもらったけど、ドイツ語は勿論出来ないから英語で話そうとしたものの、ひどすぎて会話にならないレベル。笑
おまけに友達には、フランス語みたいな英語の音になってるね、と笑われる始末。とほほ。


そんなこんなの6日間で、昨日の夜にパリに戻ってきました。
マイナスの世界から戻って来たら、パリの7度なんて寒くも痒くもないよ、本当に。
足長高身長ゲルマン民族ドイツ人に比べて、足も短いしブロンドより焦げ茶の髪色が多いラテン民族フランス人。
そしてベルリンよりも多種な移民が集まるフランス、パリ。
それでも、フランス語が伝わる安心感と、やっぱりなんだかんだで、私はフランスの景色が大好きなんだと気付く帰路でした。


外に出てみて、違うものを見たり触れたりすることは、時々必要なのだと。
それに気付くのも、やっぱり外に出たから。

まだまだ色んなものを見ることを胸に、2016年も楽しみたいです。




こちらが旧東ドイツ地区の信号機。
同じ市内なのに、信号のサインが違う!



ベルリンのバスやトラム、地下鉄はイエロー。