DELFのB2に向けての勉強、思った以上に単語力が足りてなくて苦戦中...
それはさて置き、今更ながら、通ってた花の学校のことを書きます。
フランスへの花留学に興味を持ってる方の参考になれば....
私が通っていたPiverdière (ピヴェルディエール)という学校は、アンジェの中心街からバスで30分(!)近くかかる、郊外にあります。
(あんまり素敵な写真じゃない。笑)
なので、学校のすぐ横なんて、こんな感じ。
のどかです。笑
フランスはパリ以外の地方都市は、基本車社会なので、クラスメイト達はみんな自分の車で通ってました!
そして、みんな週末は各々の地元に車で帰ってました。
私が取っていたコースは、"Devenir Fleuriste"="フローリストになる"という6ヶ月間のコースです。
この6ヶ月に、3週間の必須スタージュ(店舗研修)が含まれています!
クラスメイトのほとんどが、今まで花の仕事も、趣味でも、フラワーアレンジメントは一切やったことないって感じでした。
実際、フラワーアレンジメントの基本の形から先生がレクチャーしてくれます。
ちなみに、フランスで『私はフローリストです。』って正式に自称するには、国家資格を持ってることが基本になります。
これが私が今月初めに受験した、CAP(Certificat d'aptitude professionnel=職業適性証明 )です。
最低限この資格を持ってないと、花屋を開くことは出来ても、店名にfleuristeと正式には入れられないんだとか。
実際、2回目のパリでのスタージュ先では、初日に色んなスタッフから「もうフローリストなの?」って聞かれ...
「??? 花の学校を卒業したところだけど...CAPはこれから受ける予定です。」って答えると、
「じゃあまだフローリストじゃないんだね。」って返答が返ってくるのです(°_°)
CAPはフローリスト以外にも、色々な職種にあります。
パン屋、パティシエ、エステティシャンなどなど。
いずれにせよ、フランスは日本以上に非常に学歴&ディプロム社会です。
(これについては、また書きたいです。)
それで、私が取っていたコースは基本的に、このCAP取得が目標になってます。
なので、それに沿った内容の授業を受けることになります。
そのため、花の実技や知識以外にも、植物学だったり、法律経済(と言っても一般常識レベルくらいです)だったりの授業もありました。
これらの授業は勿論全てフランス語なので、実技はまだしも、講義の授業は話を聞いてるだけで着いていくのは大変です。(^_^;)
ただ、韓国人や日本人の留学生も多いため、先生たちがプリントを用意してくれるなどの配慮がありました♪
クラスメイト達も基本的にみんな親切だったので、分からないことは聞けば教えてくれます!
フランス現地の大学入学とは違い、DELFのB2を持ってなくても入学出来ます。
学校側の書類には、B1が望ましい、最低でもA2とは説明がありましたが。
入学前にフランス語はある程度しっかり勉強しておくことを、勿論お勧めします。
私は6ヶ月間を語学学校だけに専念する時間に当てましたが、それでももうちょっと当てたかったのが本音です。
実技に関しては、先生がみんなの前でデモンストレーションを行ってくれる分、目で見て吸収出来る部分はたくさんあります。
でも、やはり語学もしっかり力があれば、言葉の説明もより深く理解出来ますもんね(^ ^)
さて、授業時間やコースの内容に関しては、フランスってラテンの国だから、比較的ゆるやかなのかな〜?なんて思い込みは、すぐに崩れ去りました。笑
朝は早い日は8:20始業。夕方16:40あるいは17:40まで毎日しっかり学校で授業を受けます。
日が短い冬は、真っ暗で寒い中、家を出て、帰りもお疲れの所を真っ暗で寒い中帰宅。涙
振り返ってみると、毎日遅刻せずに頑張ったなぁと。。
更に、実技、筆記ともにほぼ1週間に1つ以上は小テストがありました。
これも予想外!
筆記に関しては、テスト時に辞書持ち込みを先生達は許してくれますが、覚えなきゃいけない用語などは勿論フランス語。
日本語で覚えるのも大変だっていうのに、アルファベットで覚えるのは結構しんどいものでした。苦笑
そんな感じで、一週間のうち平日は朝から夕方まで1日しっかり学校→夜はお疲れ→明日に備えなるだけ睡眠確保、週末はテストの為に勉強って感じの学校生活でした。
3月は特に勉強に追われて結構辛かった。苦笑
勉強を諦めることは出来るけど、諦めたら最終的に学校卒業時のディプロムが取れませんからね、大げさですが自分との闘いでした。笑
最終的に良評価付きの卒業ディプロムを取得出来たことが、この上なく嬉しかったのは言うまでもありません★
そして、このカリキュラムのおかげで、しっかり勉強することが出来たと思います!
(勿論そのために留学してるのですが!)
学校の説明で長くなってしまいましたが。
この学校に通ってみて良かったこと。
私にとっては、色んなアイディアを吸収出来たこと、そしてじっくり自分のセンスと向き合って作品作りに集中出来たことです。
この学校で学ぶArt floraleはその名の通り、アーティスティックなスタイルや技術を学びます。
相変わらず大人気の、日本の雑誌で紹介されているような、エレガントでシックな"パリスタイル"みたいなブーケの技術やセンスを学べるわけではありません。
言ってしまえば、パリのフローリストで直ぐに適応出来るような実践的な内容とも少し違うと思います。
ただ、花の使い方も勿論、あとは資材の使い方に関して、本当に色々なアイディアを先生達が見せてくれます。
そういったアイディアを知ることは新たな発見だったし、クリエイティブで凄く新鮮でした。
アイディアのストックを増やすことは、クリエイティブな仕事には必要不可欠ですもんね!
また、私は日本でブライダル装花メインのアトリエで1年働いた経験がありますが、働いてるのとは違い、時間や商品の精製にとらわれることなく、思いっきり作ることに集中出来たと思います。
それらの時間が、きっと自分のセンスを磨く糧になったのではないかと、私は満足しています。
こんな感じで、長くなってしまったけども、私の1体験と1感想が誰かのお役に立てたら幸いです。
匿名で採点するため、アルファベットが振られます★
この写真で実技の教室の雰囲気が少しでも伝われば….!

毎年、学校主催のフラワーコンテストが、アンジェ郊外のお城で(!)開催されます。
私たちのクラスは、そのお城の中にある劇場デコレーションを実地で学べました♪
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