パリで学校に通っていた時に知り合った、メキシコ人の友達がいるのですが。
その彼女のフランス人の旦那さんの誕生日と言うことで、集まり。
そこに、おとといから観光で来てる、彼女の親友のメキシコ人君も来ていました。
昨日はエッフェル塔やセーヌ川沿いを歩いて観光したそうですが、
そこでの面白い一場面を、彼女がみんなの前で披露しました。
「セーヌ川歩いていたらさ、いきなり『木が!!』って叫ぶから何かと思ったら。
落ち葉拾いだすのよ!
見て!彼の透明のケータイカバーの中に、何枚か大事に入れてるから!(爆笑)
そうそう、よく考えたらメキシコには紅葉ないんだよね。
葉っぱはずっと常緑。
そもそも1年中だいたい暑いか、あったかい。寒いって言っても18度。
四季ってものが明確にないんだよね〜。」
そこにいたフランス人は。
「そっかぁ!木の色が変わって、落ち葉なんて、なんかもう死って感じ。
暗く寒い冬が来る前のサインって感じで。」
こないだ、パリ郊外に行った時に見つけた。
日本も四季がある国だから、そんなこと考えたこともなかったなって言う素直な感想と、目からウロコ。
紅葉で言ったら、日本の方が紅く染まる木が多いなーってぐらいの意識はあったけど。
メキシコ人の彼の反応も面白いけど、それに対するフランス人の紅葉&落葉のイメージもまた、その国の文化だなぁと。
ちなみにメキシコ人の彼女も、ベルリンに行った時に雪が降るのを初めて見たらしく、
「雪を見た瞬間、涙がスーッと出てきたの。
感動した、って頭で感じるよりも先に。」
海外じゃなくても、同じ国内でも文化の違いはありますもんね。
沖縄にずっと住んでる人だと雪を見る機会はほぼないでしょう。
私にとっての当たり前って、自分の中の当たり前でしかないんだなって改めて。
そのメキシコ人君はヨーロッパはもちろん、メキシコ以外を旅行するのも初めてなんだとか。
ガタイの良い立派な体格とは裏腹に、黄色や赤に染まった落ち葉を大事にケータイカバーの中に入れる。
(だから面白いんだけどね。笑)
そういう繊細な気づき、感動みたいなもの、異国の中を旅するドキドキ、私も忘れたくないなって思いました。
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